もんだい
次の詩の( )のなかに、自分で考えた言葉を入れて、声に出して読んでみましょう。
(ワークショップ当日も、この詩を使ってあそびます。)
※ 詩の無断複写,厳禁!
夢のはなし
夢は何ですか、
夢は大切、
夢を描こう、
街に、学校に、
歌謡曲の歌詞のなかに、
あふれている言葉、「夢」。
でもね、実は、けっこう、こまる。
小学校の文集に書いた。
「私は( )になりたいです」
オトナに聞かれてこう答えた。
将来は( )になりたいな。
トモダチに聞かれてこう言った。
私(おれ)、いつか( )する(になる!)
だけど、本当は…
なりたいもの、
欲しいもの、
それが夢。
言い換えれば、未来の予想。
でも案外、なりたいものなんてなくて、
欲しいものもあいまいで、
第一、こんな私で、
こんなおれで、
人生、だいじょうぶなんだろうか。
私がもっと( )だったら、( )してみたい(なってみたい)。
おれがもっと( )だったら、( )してみたい(なってみたい)。
だけど現実はキビシイ
どうして私は( )なんだろう。
どうしておれは( )なんだろう。
それでも、
この顔で、このからだで、このアタマで生きていくしかなくて。
来年、五年後、
十年後、五十年後、どんな自分になってるか、なんて、
実は、考えるだけで恐ろしくて。
だけど、ちょっと、期待もあって。
なりたい自分はうまく言えない。
でも少なくても、( )な人にはなりたくない。
( )だけはしたくない。
そんなこだわりは、ちょっと、あって。
来年、五年後、
十年後、五十年後、
私はもう少し( )なっているだろうか。
俺はもう少し( )になれてるだろうか。
さしあたり、
今、したいことは( )、
きょう、したいことは( )、
そうやって、ちょっとずつ、
夢と呼ぶにはあまりに小さい、
でも、本心から願うそんなことを、かなえていこう。
なりたい自分、
なりたくない自分を探していこう。
あ、でも、もし今、流れ星が流れて、
たったひとつだけお願いするとしたら、
私(おれ)はこう願おう、
どうか、( )できますように! (( )になれますように!)
作 池田美樹(劇団きらら)