このHPを開設した目的


鹿児島県は,よく「尚武の国」と呼ばれます。
「勇ましいこと」,「強いこと」を尊ぶ気風があるということです。

現在,その「尚武の気風」はスポーツ活動に色濃く継承され,県内全域,スポーツは盛んで,スポーツ愛好者への地域住民の理解も深いものがあります。

しかし,「尚武の気風」の反面,文化活動を「軟弱なもの」・「理解し難いもの」と捉える気風があるのを感じるのは,私だけでしょうか?

一方で,文化活動のなかでも,「美術」については,黒田清輝以降,偉大な芸術家の先人を数多く輩出し,美術館も数多く設置され,充実した内容となっています。
また,舞台芸術の面でも,「音楽」は霧島国際音楽祭をはじめ,地域・民間で活発な活動が展開されています。

しかし,「舞台芸術の王様」とか「総合芸術」とも呼ばれる「演劇」の鹿児島での成熟度は…?

残念ながら,決して高いものではないと思います。
演劇は,「文学性」・「美術性」・「音楽性」と,あらゆる文化活動を一括して束ねた表現活動です。
演劇のレベル向上は,すなわち,あらゆる文化面の向上につながると思います。

また,演劇活動の認知度を上げるには,少なくとも,「どんな劇団がどこで活動しているのか。」 情報を一括して知ることができる場が必要ではないかと思いました。
そして,演劇関係者にとっても,他劇団の公演情報が一括してチェックできれば,「身近な同好の仲間」を知ることで,良い意味での切磋琢磨が生まれるのでないかと思います。


「演劇活動の活性化」=それが,尚武の気風の強い鹿児島に住む人たちの日常生活に,文化活動がさりげなく入り込む,「文化に親しい鹿児島」の創出へとつがれば…,そんなことを少し考えたのと…。

鹿児島で上演される,数少ない演劇の公演情報を,効率的に知る場があれば,「しまった,見逃した!」ということもなくなるかな!? という,完全に個人的な気持ちが,本HP立ち上げの主動機だったりします。


最後に,
ガラスの仮面の北島マヤではないですが,

「お芝居が好き!」

という共感の輪が,大きく拡がることを祈念しています。

   2005年6月

                       かごしま演劇の広場 管理人



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